Ｊａｎｕｓ/∞








　《Ｊａｎｕｓ》
　国際異界境警備機構の通称。





「ここから、出してあげるわ。私達と、一緒に、生きましょう？」





「東京湾Ｆ-８区域、上空２３１９ｍ付近に、界境の歪みを観測。
　第七界『魅堂』のエレメントを確認」





「『守手』は普通、影の中に居るものでしょう？」





「お前こそが。」





「私を守ってくれるモノ。第六界『アーガイス』からの来訪者」





「僕の名前は、峰月 玄。
国際異界境警備機構アジア　日本統括本部界境警備部特別機動隊特殊課第〇班の副班長を務めている」





「『夜魔』って言うと、第二界よね。全八界の中で、一番大きい所」





「導く者。」





「闇と影が凝った存在。それが俺だ」





「ずっとさみしかったの。だれもいなくて。おねえちゃん、わたしたちといっしょにいてくれる？」





「中関東全域に緊急避難警報発令。
区域内の皆様は、速やかにシェルターへお入り下さい」





「唯一の血統。」





「いつかは忘れてしまったけれど、貴方と、逢った事、ありますよね」





「英理。清涼院に居を構える、深血と呼ばれる『夜魔』の第二皇子。それがアイツの正体」





「極月、そんな奴喰ってしまえ!！」





「お祈りは済んだかな？　ガタガタ震えて命乞いする、準備はできたかい？」





「吐き気がする位に生温い平和に浸かってふやけたか。」





「それとも、忘れたか。ウィスタリア=ウィル・オ・ウィスプ？」









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